たかがピクルスされどピクルス。 [マンハッタンいろいろグルメ]
アメリカに来て間もない頃、あるテレビの映像に目が釘付けになりました。
画面に大写しにされた女性が頬張っているもの、それは丸ごと1本、アイス・キャンディーのように
串刺しにされたピクルス・・・。
それまでピクルスといえば、スライスしたものか、みじん切りにしたものしか食べた事がなかった
私にとって、それはかなり衝撃的な映像でした。 ( 大袈裟 ? )
それ以来、ストリート・フェアに行く度に、眼を皿のようにして串刺しピクルスを売っているお店を
探すのですが、一度もお目にかかりません。
あれはかなり特殊な食べ方だったのかしら ? と思っていたら、ピクルスの日 ( Pickle Day )
という日があり、それにちなんだストリート・フェアが行われると小耳にはさんだので、幻の
串刺しピクルスを見つける為に出かけました。
ピクルスの日の会場は駐車場。
通りの両側にずらりとピクルスのお店が並んでいるのを想像していたので、ちょっと拍子抜けして
しまいましたが、気を取り直して中に入ります。
場内にはピクルスのお店はもちろん、チーズのお店や、ピクルスを食べ過ぎて、喉が渇いた人の為に
ジュースを売るお店など、いろいろな種類のお店が出店していて、どのお店の前も黒山の人だかり。
上の写真はピクルスのお店のもの。
大きな樽に沢山のピクルスが漬かっていて、好きな種類のピクルスを選んでパックに
詰めてもらいます。
こんなオシャレなピクルス屋さんもあります。
こちらはスライスしたピクルスの瓶詰めを販売。
そして、串刺しではないけれど、とうとう見かけたピクルスを丸ごと1本かじる女性たち。
これこれ、これをやってみたかったんです。
女性たちがピクルスを食べていたお店では、なんとピクルス丸ごと1本、試食として配っていました。
豪快ですね。
ピクルスを試食しながら場内を歩いていると、今度はキムチの屋台を発見。
こちらはキムチを紹介する試食のみの屋台で、お皿に色々な種類のキムチを盛りつけてくれました。
どのキムチもとても美味しくて、全部食べた後に、ハタと、あ、におうかしらと思いましたが
後の祭り。
そういえば昨日の夜も餃子を食べたような・・・。
その後も、酸味の強いものや、塩味の強いもの、ガーリックを効かせたものなどいろいろなお店の
丸ごと1本ピクルスの試食を食べ歩きました。 ( どのお店も太っ腹 ! )
最後に老舗、ガス・ピックル ( Guss Pickle ) でピクルスを購入。
どさくさにまぎれてオーナーのおじさんに、これどんなビネガー使っているの ? と聞いてみました。
実は先日ピクルス作りにチャレンジし、玉砕したので・・・。
おじさんによると、全て自然発酵でビネガーなんか一切使っていないとの事。
なるほど。
ビネガーを使った時点でもう失敗だったんですね。
でもでも、レシピにはビネガーを使うって書いてあったんですよ !
プロの作ったピクルスを食べて味を研究し、もう一度ピクルス作りにチャレンジしてみたいと思います。
たかがピクルスされどピクルス。
奥が深いです。