夏至の日は続く。 [マンハッタンでみつけたこと]
朝ヨガが終わった後、一旦家に戻り、午後から再び出掛けました。
行先は、ウォール街のニューヨーク証券取引所 ( New York Stock Exchange )。
株の値動きを探りに行ったワケではなく、お目当てはちょっと変わった形式のコンサート。
上の写真を拡大したもの。
柱に張り巡らされたアメリカ国旗の下にバルコニーがあり、人の姿が見えます。
さらに拡大するとこんな感じ。
シンセサイザー ( かな ? ) の前に人が立っています。
バルコニーで音楽を演奏するらしいのですが、それだけではなく、
通りを挟んだ向かい側の路上には・・・
別の演奏者が控えていて、向かいあった演奏者達が、それぞれの音を奏でて
お互いの音の反響を楽しむという趣向になっていました。
斬新な形式のこちらのコンサートはメイク・ミュージック・ニューヨーク
( Make Music New York ) というイベントの一環として行われました。
メイク・ミュージック・ニューヨークは一日限りの音楽の祭典。
ニューヨークのあちらこちらで、この日だけでなんと1,000以上の
無料のコンサートが開かれました。
こんなに楽しいイベントを逃す手はありません。
全部見たい ! でもどう考えても無理なので、事前にチェックした数ヶ所を廻ってみる事にしました。
という事で、次に向ったのはセントラル・パーク。
湖の周りでコンサートが開かれる様子です。
開始時間になると、湖畔に立っていた奏者がトランペットを吹き始めました。
こちらでも。
あちら ( 対岸 ) でも。
四方の湖畔の奏者たちが奏でる音がいい具合に反響して湖を包みます。
これは、ボートに揺られて聴いたら最高でしょうね~。
湖畔にいるのがちょっと残念。
続いて向ったのは、路上コンサート。
小さな路地を曲がると、会場には既に黒山の人だかりが出来ていました。
木琴を中心に構成されたこちらのグループは、
曲目も木琴の音に合わせたポップで聴きやすい物が多かったです。
そして、なぜか皆さん着ぐるみ姿。
暑そう・・・。
好評のうちに木琴のグループの演奏が終わり、
次の奏者が出てくるまでの前座として登場したのが
ご覧のミニ・ピアノと・・・、
屋根の上のバイオリン弾きならぬ、バルコニーの上のトランペット吹きのペア。
いきなり頭上からトランペットの音が聞こえてきたので、あれあれと思って見上げると、
通りに面したバルコニーに男性が立っていて、トランペットを吹いていました。
息の合った演奏を聞かせる二人。
鍵盤の数が少ないミニ・ピアノで「サマー・タイム」を弾いたのにはびっくりしました。
甲高いミニ・ピアノの音と力強いトランペットの音がしっくりと調和するのにもびっくり。
前座には勿体ない粋な演奏でした。
周りが住宅地の場所柄、椅子持参でやって来て音楽に聞き入っている近所の人や、
演奏者の様子を熱心にスケッチしている人など
色々な人がいて、皆さん思い思いの方法で音楽を楽しんでいました。
続いて登場したのは、なんと尺八 ( ! ) の演奏グループ。
お揃いの法被を着て、日本式にお辞儀をしてから演奏を始めました。
尺八の生演奏を聴くのは今回が初めて。
しかし、まさかアメリカ人が演奏する尺八を聴くことになるとは・・・。
人生はわからないものです ( おおげさ !? ) 。
次に向ったのはユニオン・スクエア ( Union Square )。
こちらで行われていたのは、マス・アピール ( Mass Appeal ) という試み。
有志がギターを持参して集まり、みんなでギターを弾いて楽しもうという企画です。
こちらはギターの集まりですが、他にも場所と時間によって、フルートやビオラ ( ! ) など
いろいろな楽器を弾く人達の集まりが開かれたようです。
こちらが面白いのは、音楽をただ聴くだけではなく、自分も実際に参加できる所。
ギターが弾けたら、参加してみたかったなー。
輪になってギターを弾く人たち。
一昔前の青春映画を思い出してしまいました・・・。
みなさん、とても楽しそうです !
締めくくりとして最後に音楽を聴きにいったのがこちら。
セントラル・パークの野外ステージ、ラムジー・プレイフィールド ( Rumsey Playfield ) です。
フレンチ・ポップスの歌手が軽快な歌を聴かせていました。
こちらの会場は、通常も野外コンサート会場として使われているので、
ステージの設備はもちろん、食べ物や飲み物の販売、
お手洗いなどの他の設備も整っています。
すっかり寛いで風に吹かれながら音楽を楽しむ人たち。
夏の夜の過ごし方としては最高ですね !
***
色々な音楽を聴きましたが、どれも趣向を凝らしていて興味深く、
ああ、こんな音楽の楽しみ方もあるんだな~と新しい発見が出来た一日でした。
@すばらしいですね! こういうところは、なかなかそっちの人にはかなわない、という気がしました。
by dendenmushi (2011-06-25 06:44)
おはようございます。
素晴しいイベント(野外コンサート)ですね。
こんなにたくさんの演奏があると、どこで聞いていいか迷ってしまいますね。
by 海を渡る (2011-06-25 07:34)
朝ヨガの後にお出かけされたなんて、パワフルですね!
アメリカの方たちが、法被を着て尺八を演奏している姿を見ると、何だか嬉しくなります♪
by hirochiki (2011-06-25 11:18)
ライムグリーン様
にこういうイベントがあるのは
ニューヨークらしくて楽しそうですね。
昔、アッパーイーストサイドの邸宅で
面白い芝居がありました。
ステージというものはなく、
邸宅のあちこちで同時多発的に
ひとつの芝居が行われます。
客はどの部屋でその芝居を観てもいいし、
ちがう部屋に足を運んでちがう役者の芝居を観ても
かまわないというものでした。
ただ、芝居自体はひとつの演目なので
エンディングはひとつです。
この記事を拝見して
その芝居のことを思い出しました。
いままでのご訪問&niceありがとうございました。
by cafelamama (2011-06-25 17:32)
すごいですね。
街全体が音楽会場みたいですね。^^
尺八のおじさん、日本の心がわかっているように見えます。^^
by rappi (2011-06-26 12:29)
>dendenmushi 様 発想が本当に面白いですよね^^
さすが自由の国アメリカ・・・という感じでしょうか。
by ライムグリーン (2011-06-26 15:06)
>海を渡る 様 どのコンサートも完成度が高く、充実した内容で、
どれに行くかは本当に迷いました。
「3日間位、開催してくれたらいいのになー。」などと、
勝手な事を思っておりました^^
by ライムグリーン (2011-06-26 15:09)
>hirochiki 様 あ、もし仕事だったらこうはいかないと思います(笑)。
私も法被姿での演奏を見て、日本の伝統文化が広く海外に受け入れられているんだなーと、嬉しく誇らしく思いました^^
by ライムグリーン (2011-06-26 15:15)
>cafelamama 様 何ともニューヨークっぽい試みですね!
発想の自由さもさることながら、それを実際に上演してしまう
実行力もすごいですね^^
「ホンキートンク・ブルース2」お待ちしています!
by ライムグリーン (2011-06-26 15:20)
>rappi 様 まさに街全体が音楽会場でした!
どの地域でも満遍なくコンサートが行われていて、
本当に気軽に参加できるのが楽しかったです。
尺八奏者の方、私もこの方の方が私よりよっぽど日本の心が
わかっているんじゃないかなーと思いました^^
by ライムグリーン (2011-06-26 15:27)
町中が音楽に満ち溢れるイベント
素晴らしいですね
皆が楽しめる懐の深さを感じました
by COLE (2011-06-26 22:22)
>COLE 様 「皆が楽しめる」ところがいいですよね。
ニューヨークには他にも、誰でも気軽に参加できる
イベントが沢山あり、とても楽しいです^^
by ライムグリーン (2011-06-28 07:26)
向かい合った形式での路上(?)のコンサート、初めて知りました。
楽しそうですね!
「アメリカ人が演奏する尺八を聴くことになるとは・・・」、
人生がいつ、どこで何があるか分からないですね。これも楽しいですね!
by joyclimb (2011-07-03 16:37)
>joyclimb 様 コメントの反映とお返事が遅くなってしまい、すみませんでした。
人生、本当にいつ、どこで何があるのか分からないです。
思いがけない体験が出来るように、いつでもアンテナを張り巡らせて
いたいと思っています^^
by ライムグリーン (2011-07-06 04:44)