真夜中のサンドイッチ [マンハッタンいろいろグルメ]
ミッドタウンに出かけた時、ちょっと入るのをためらってしまうような小さな食堂を見つけました。
キューバ料理と看板に書かれたそのお店は、ランチタイムをとっくの昔に過ぎているのに
結構混雑していて、入口を入ってすぐのカウンターでは常連らしき年配の男性がコーヒー
片手にゆっくりと新聞を読んでいます。
入ろうかどうしようか迷ってお店の前をうろうろしていたら、お店の外でタバコをふかしていた男性が、
「ここは美味しいよ。」とすすめてくれたので、意を決して ( 大げさですが・・・。 )
入ってみる事にしました。
店内はうなぎの寝床のように細長く、入口に向って左側の壁面沿いにショーケースが並び、
右側の壁面沿いにテーブルとイスが一列に並んでいます。
今まで一度も食べた事のないキューバ料理。
ちょっと怪しげな ( 失礼! ) 名前に魅かれ、真夜中のサンドイッチ
( Midnight Sandwich / Media Noche ) を頼むことに。
真夜中のサンドイッチ・・・一体どんな物が出てくるんでしょう ?
出てきたのは、3枚重ねのハムと、とろーりと溶けたチーズが美味しいサンドイッチ。
具を挟んでいるパンは、ちょっと黄色っぽいキューバン・ポテト・ブレッド
( Cuban Potato Bread )。
甘めの味とさくさくの歯触りのパンです。
パンにはマスタードとピクルスも挟んであり、これがハムとチーズに良く合っています。
どの辺りが真夜中なのかよくわかりませんが、とにかくとても美味。
又、美味しいものをひとつ見つけた ! と思い、にんまりしながら改めて周りを見渡せば、
店内ではキューバの公用語であるスペイン語が飛び交っていました。
お客さんも、先程のカウンターの男性をはじめ、カウンター内の女性に、ママまた明日ね!
と言って帰って行く人、お店の奥のテーブルに陣取ってじっとテレビを見ている人など、
味のある人ばかり。
マンハッタンの真ん中のミッドタウンのさらに真ん中にこんなお店があるなんて。
下町にある食堂にいるようで楽しいです。
そして、特筆すべきはこちらのお店、コロナ・ビールがなんと2本で5ドルなのです。
この立地でこのお値段。
ちゃんと利益は出るのかしら ? と心配になってしまう程の安値です。
常連さん達の為の値段設定なんでしょうか?
良心的なお店ですね。
お店を出るまえに、サンドイッチの名前の由来を聞いてみたら、ただの名前で意味なんか
ないんじゃない ? とのお答え。
まぁ、そんなものでしょう・・・。
Margon- Restaurant
136 West 46th, New York, NY 10036
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