セドナですこし驚いた。（後）：のんびりマンハッタン：SSブログ

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セドナですこし驚いた。（後）　[旅] [編集]

翌日は、まず4大ボルテックスの一つ、カセドラル・ロック( Cathedral Rock) が最も美しく
見える場所、クレセント・ムーン州立公園(Cresent Moon Ranch State Park) へ。
入口にあるゲートで入場料を払い、車を止めて歩き始めます。
駐車場の近くには、バーベキューの出来るピクニック・エリアもあり、楽しそう。

小川に沿って木々に囲まれた細い道を進んでいくと、いきなり視界が開けて真正面に
カセドラル・ロックが現れます。
澄んだ小川と木々の緑と赤い山のコントラストがとても綺麗で、「最も美しく見える」という言葉に
ふさわしく、しばし見とれてしまいました。

さらに進んでいくと、途中、大小の丸い石がごろごろと転がっている、かつては川底だったらしい
場所に出ました。
何かのおまじないなのか、誰かがいたずら半分で始めて皆が真似をしたのか、石を積み上げた
小さな塔がいくつもいくつも建っています。
思わず三途の川を連想してしまい、ちょっと複雑な気分・・・。

気を取り直してさらに奥に進むと、小川が池の様になり、その対岸に大きな岩壁がそそり立つ
行き止まりになります。
ここまでくると、川幅もかなり広がり、両岸には青々と生い茂った草が風にゆられていて、
とても爽やか。

岩に腰掛けて川面を眺めながら涼んでいると、突然岩壁の上の方から笛が奏でる音楽が聞こえて
きました。
見上げても、笛を吹く人の姿は見えないのですが、ちょっとさびしげで素朴な笛の音だけが谷間に
響いてきます。
その音は、目の前の風景に似合いすぎる位に似合っていて、なーんかハマりすぎてるなーと
思いつつ、暫くのあいだ聴き惚れていました。

駐車場に戻り、いよいよ4大ボルテックス最後のひとつ、ボイントン・キャニオン(Boynton Canyon) に向かいます。

途中、立ち寄ったお土産物屋さんの軒先に、信じられないほど綺麗なグリーンの葉を持つ木が立っていました。
写真だと、幾分色がくすんでいますが、実物はもっともっと鮮やかな黄緑色です。

ローカルや、ネイティブ・アメリカンのアーティストの作品を直販している、アート・マート・ギャラリー( Art Mart Gallery) という、お店にも立ち寄りました。

倉庫の様な広い店内は、数え切れないほど沢山の小さなブースに分かれ、それぞれのブース毎に、ジュエリーやネイティブアメリカンが儀式の時に使う羽飾り、手織りの絨毯などいろいろな商品が
並んでいます。

お値段も、本当に安いものから高級品までいろいろあって楽しい。
気が付けば、真剣にアクセサリーを探している自分がいました・・・。

今まで、グリーンのアクセサリーを買おうと思ったことは一度もなく、手にとって見たこともなかったのですが、前日のオーラの事を思い出し、淡い黄緑色の石の付いたペンダント・ヘッドを鏡の前で試してみると、不思議と肌の色に良く合ったので、迷わず購入し、お店を後にしました。

さて、ボイントン・キャニオン(Boynton Canyon) です。
駐車場は複数のトレイルの出発点になっているので、間違わないよう標識を確認して進みます。

トレイルの途中で、面白い形をした植物を見つけました。

右手に岩壁をみながらトレイルを上がっていきます。
左手はゆるやかな崖のようになっていて、その先には、ホテルやゴルフ場、大きな家が立ち並んで
います。
どの建物にも、大きなバルコニーが付いていて、あんな場所から、朝日や夕日に染まる
ボイントン・キャニオンを眺めたらさぞ綺麗だろうなーなどと考えながら、先へ進みます。

ある程度上がると、今度は下り坂になり、道なりにどんどん下りて行くと谷底らしき場所に到着。
ここでは周りの木々も大きく成長し、トレイルに影を投げかけています。
いろんな花も咲いていて、今まで歩いてきた岩場のトレイルの事を思うとあまりの違いに不思議な
感じがします。

その後は岩山を囲むように緩やかなアップダウンのトレイルが続き、行けども行けども、終わりがないので、1時間半程進んだ後、引き返す事にしました。

帰り道、なんか光っている物があるなーとよくよくみれば、それは路肩に転がっている岩。
日の光を反射し、きらきらしていてとても綺麗です。
一体、どんな魔法の(？)成分が入っているのでしょうか？

ちなみに、岩を見て美しいと思ったのは、人生で初めてです・・・。

アップタウンで昼食を取った後、今夜の宿泊地、フェニックスへ向かいます。
途中、大渋滞に巻き込まれ、事故だと思っていたら、実は火事が原因(！)で、ある地点を通り掛かると、高速道路脇の平原が、かなり広い範囲で黒こげになっていました。
通り掛ったのが、無事に鎮火された後で良かった。