リオハ万歳 ! ( Day 5 ) [クルーズ]

五日目の寄港地はモロッコ ( Morocco ) のカサブランカ ( Casablanca )。
映画、 「カサブランカ 」 の舞台になった場所です。
アフリカ大陸初上陸なので、どんな雰囲気なのか、とても楽しみ !



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港から街の中心まではシャトル・バスが運んでくれました。
車窓からの風景はヨーロッパとは全く違っています。
右を見ても左を見ても、何が書いてあるのかさっぱりわからないアラビア文字の洪水。
日本に来た外人さんの気持ちが分かるような気がする・・・。



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バスを降りて、早速城壁に囲まれたメディナ ( 旧市街 ) の中に入ってみました。
一見廃墟のような建物、ベールを被った女性、道端にうずたかく積み上げられたごみの山・・・。
一瞬、混沌とした怪しい ( 失礼 ! ) 雰囲気に飲み込まれました。

この広場では、一メートル四方位の大きさの布の上に、
中古の家電や洋服等を広げた青空マーケットを開催中。
中古のボールペンばかり山積みにして売っている人もいてびっくりしました。



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ブルカ ( 女性が宗教上の理由で頭に被るスカーフ ) で頭を覆い
カフタン ( 全身を包むガウンのようなもの ) を身につけた女性達。
両方とも身につけていない現地の女性もいましたが、殆どの女性がこの姿でした。



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一心不乱にお食事中のねこちゃん。
メディナにはねこちゃんがたくさん居ました。



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歯医者さん !



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パン屋さんでお買い物中の女性。



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モロッコはかつてフランスの保護国だったそうで、その名残か
街中にはフランスを感じさせる物が沢山ありました。
パン屋さんもその一つで、どのパン屋さんにも美味しそうな
クロワッサンやフレンチ・バゲットが置いてありました。



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メディナを歩いていると、こんなオートバイが頻繁に猛スピードで走ってきました。
真横を走り抜けるので慣れるまで結構怖かった・・・。



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メディナを抜けて、カサブランカの一大観光名所、ハッサン2世モスクを目指します。
こちらはイスラム教徒でなくても中を見学する事が出来る数少ないモスクです。
( モロッコ国内ではこことあと1ヶ所だけ。 )



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見学者用のシール。
何て書いてあるんだろう ?
う~ん、わからない、予想もつかない・・・。

内部はガイド・ツアーでのみ見学可能なので、ツアー開始までしばらく待ちます。



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いよいよ中に入ります !
お気付きかと思いますが、このモスク、とにかく巨大です。

入口で靴を脱ぐように指示されました。
外が暑かったので、床のひんやり感が心地いい !
頭に被るスカーフも用意して行きましたが、こちらは何の指示もなく、
周りの誰も被っていなかったので、そのまま見学しました。



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上の写真のアーチの部分を建物の内部から見た様子。
表側に細かい細工が入っている割には、かなり光が入って明るかったです。



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2万5千人収容可能な広大な礼拝堂。
どこかの宮殿のようですね~。
建物の外の敷地では8万人がお祈りを捧げる事が出来、
このモスクの内外だけで合わせて何と、10万5千人もの人が
同時にお祈りを捧げる事が出来るそうです。



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贅を尽くした内部。
天井も凝りに凝っています。



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ベネチアから取り寄せたと繰り返し言っていた、ガイドさんご自慢 ( ? ) のシャンデリア。
こちらも豪華絢爛。



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大理石の床は床暖房の機能付き。



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凝った作りの柱の上部には・・・



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目立たないようにスピーカーが埋め込まれています。



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礼拝堂の正面には有難い ( と思われる ) お言葉が・・・。



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続いて礼拝堂の地下へ。
地下には日本の神社と同じように、手を清める場所が有りました。



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一旦外に出て、別の施設を見に行きます。
ずっと薄暗い中に居たので、太陽がまぶしい !



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別館に移動。そこにあったのは・・・



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立派なハマム ( サウナ ) !



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壁際にはゆっくり談笑できる大理石のベンチ付き。
これもモスクの施設の一部だとは・・・と、驚愕した所でツアーは終了。



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外に出ると、モスクの周りの広場でのんびりと寛いでいる人が沢山いました。



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モスクは大きな通りに面していて、そこを渡らないとメディナに戻れません。
しかし・・・信号がない上に車がびゅんびゅん通るので相当コワイ。
地元の人は涼しい顔で横断していましたが・・・。



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ちゃんと道路標識はあるのに、なぜ信号はないんでしょう ?



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なんとか通りを渡り終え、ぶらぶら歩いていたら、
タジン料理 ( モロッコ特有のタジンという鍋を使って作る料理 ) の簡易食堂を発見。
一旦通り過ぎたものの、気になってお店の前でちらちらと中を伺っていると、
お店の前の椅子に座っていた男性が、「ようこそ。このお店のタジンは美味しいよ ! 」と
声を掛けてくれました。 ( ちなみにこの方はお店のお客さんです。 )

それに気が付いたお店のおじさんに手招きされ、中に入るとカタコトの英語で一生懸命に
材料の説明をしながらコンロに掛けてあったタジン鍋の蓋を開けて中身を見せてくれました。
あまりにも美味しそうだったので、食べたい旨を告げると、
出来たら持っていってあげるから、
隣のカフェでゆっくり座って食べたらいいよと勧めてくれました。

「調理場の写真撮っていいですか」と聞いたら、快く了承してくれて、 
わざわざ調理中のタジンの蓋を取ってくれたし、とてもいい方です。



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・・・と言う訳で入ったお隣のカフェ。
入ったはいいものの、それまでに見た街中のどのカフェにいるのも男性ばかりだったので、
女性が入っていいんだろうかと心配していましたが、
注文を取りに来てくれたのがブルカを被っていない女性で、
暫くすると女性客もカフェに入って来たので安心しました。



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タジン料理がやってきました~ !
写真の下に写っているのは、一緒に注文したナッツの煮込み。
美味しそうなパンも添えられています。



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蓋を撮るともうもうと上がる湯気。
それでは早速、いただきま~す !

これは・・・ちょっと酸味のある今まで食べた事のない新しい味です。
美味しくて、ものすご~く気に入りました。
野菜がどっさり入っていてヘルシーだし、タジン鍋っていいですね !
ナッツの煮込みも何と言うか、ぽくぽくとしていて素朴な味でした。



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続いてやってきたミント・ティー。
可愛いティー・コジーに入っています。



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チャイの様な紅茶を想像していましたが、緑茶ベースでした。
お砂糖が沢山入っているハズなのに、さっぱりとした口当たりです。

行き当たりばったりでしたが、美味しいタジン料理を食べられたし、
何といってもお店のおじさんにとても親切にして頂いて、いい思い出になりました。



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再びメディナに戻ります。
朝より人出も多くなり、混沌とした雰囲気が増しています。



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オートバイだけでなく、時々こんなトラックもやって来ます。
メディナ見物も命がけ !?



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女性のカフタンに対し、道行く男性が身につけていたのがジェラバと呼ばれるガウンのような物。
カフタンよりも地味な色合いで生地も厚手のようでした。



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延々と続く平屋建ての中は全部床屋さん !

床屋さんだけでなく、魚屋さんや鞄屋さん、雑貨屋さんなども
全てブロックごとに固まって営業していました。
商売敵にならないのかしら ???



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下校時刻と重なったのか、メディナにはリュックを背負った子供が沢山歩いていました。
みんなとても人懐こくて、ハローと挨拶してくれました。



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袋小路になっているように見えますが、実はこれ、細い道の真ん中に露天商が
屋台を出していて、通行人が道の端を歩いているの図です。
日本だったら怒られそうですが・・・。



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どのお店も買い物客で大賑わい。
子供だけでなく、お店の人も人懐っこくて、
歩いていると、別に物を売り付ける風でもなく、
日本人か ? とか、これはサバだよ ! ( ←魚屋のおじさん ) とか、
色々と話しかけてくれました。



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さて、鶏です。
もちろん食用。
「これ下さい。」と言われると、その場で捌いていました。
普段見慣れていないのでちょっとショッキングな光景でした。

その他、魚屋さんが魚の頭を素手でぶちっとちぎり、腹を開けて
内臓を素手で「えいやっ」と取り除いていたのもオドロキの光景でした。


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写真の左側に写っている、変わった帽子を被っている男性・・・何をする人だと思いますか ?
答えは、「水を売る人」です。

動物の内臓で作ったと思われる大きな水筒を肩から下げていて、
道行く人に飲み水を売っています。
お水を買うと銅で出来た釣鐘型のコップにお水を注いでくれます。
露天商の人は、皆さん気軽に水を買って飲んでいました。
写真は丁度、男性が買ったお水を飲んでいるところ。

じっと見つめていたら目が合って、コップを差し出されましたが、
さすがに飲む勇気はなくてお断りしました・・・。



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メディナの出口の近くに、タジン鍋を売るお店がありました。



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タジン料理が気に入ったので、一番小さい鍋を一つ購入し・・・



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そろそろ疲れて来たので、最後に城壁の写真を撮って帰りのシャトル・バスに乗り込みました。

今まで訪れた国々とは全く異なる文化、
親切で人懐っこい人達、美味しいタジン料理にミント・ティー。
滞在したのはたった半日ですが、モロッコが大好きになりました。

又いつか、今度はゆっくりと行ってみたいです。


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コメント 14

nousagi

今年の初めに行ったばかりなので、
やっと共感できる(笑)場所がでてきて
うんうんとうなづきながら、思い出しながら・・・。(^^)
メディナの猫たちや、あの鶏、肉や魚
生きるということが綺麗事ではない現実を
感じさせられた旅行でしたので
懐かしく拝見しました。
by nousagi (2011-11-04 10:15) 

ライムグリーン

>nousagi 様 そうでしたね!nousagiさんは
確かぐるっと一周されたんですよね!
nousagiさんはメディナで食べ物を見て「生きる」という事に
ついて考えたんですね。
確かに綺麗にパック詰めされたお肉や魚を見慣れてしまうと、
私たちの命がどんな犠牲の上に成り立っているのか、
深く考える事もなくなってしまいますよね・・・。
ちょっとショックでしたが、そういう意味では、
私もいい経験をしたと思っています。
by ライムグリーン (2011-11-04 11:30) 

海を渡る

さすがイスラムの国、モスクが立派ですね。
これだけ違う文化の国、一度行って見たいものです。
by 海を渡る (2011-11-04 22:26) 

ライムグリーン

>海を渡る 様 私もあのモスクには圧倒されました^^
横にも大きいですが、塔の高さは何と200メートルもあるそうです!
建築費用は全て税金と寄付で賄われたそうで、国民の皆さんの
信仰心の厚さを感じました。

by ライムグリーン (2011-11-04 23:12) 

joyclimb

立派な塔があるモスクですね。
内部は荘厳な雰囲気ですね。
水を売る人、ジュースの自動販売機の代わりですかね。
by joyclimb (2011-11-05 01:10) 

hirochiki

モロッコの女性は、暑いのにこのような服装で大変ですね。。。
礼拝堂の内部がとても立派で驚きました!
これが本物のタジン鍋なのですね。
どんなお味なのか興味津々です^^
by hirochiki (2011-11-05 06:33) 

kawasemi

niceありがとうございます。
今日もはりきって片づけ物をします。
終わった後の満足感がいいです。
by kawasemi (2011-11-05 11:04) 

ライムグリーン

>joyclimb 様 はい。確かにモスクの内部はとても荘厳な
雰囲気で背筋が伸びる思いでした。
なるほど、そう言われてみれば、水売りの人は自動販売機の
役割を果たしていますね!
自動販売機が登場する前は、日本にも水(またはお茶)を
売る人が居たんでしょうか???

by ライムグリーン (2011-11-05 11:09) 

ライムグリーン

>hirochiki 様 ほぼ全身を隠しているので、
本当に暑そうですよね・・・。
日本のように湿度が高かったら、倒れてしまうかもしれませんよね!
タジン料理は、すこし酸味を感じるものの、
全体的にシンプルな味付けでした。
「素材を活かす」という意味では、和食に通じる所が
あるかもしれません^^


by ライムグリーン (2011-11-05 11:15) 

ライムグリーン

>kawasemi 様 こちらこそ、コメント有難うございます^^
kawasemiさんは片付け上手なんでしょうか???
私は苦手なので羨ましいです!

by ライムグリーン (2011-11-05 11:19) 

COLE

楽しそうですねぇ
東京の人ごみはどうにも好きになれませんが
こういう場所は生活感が漂っていて大好きです
by COLE (2011-11-05 17:24) 

ライムグリーン

>COLE 様 私も人込みは苦手ですが、カサブランカでは
何というか、次に何が出てくるのかわからないわくわくした感じが
あり、人が多いのも全然気になりませんでした。

by ライムグリーン (2011-11-07 13:28) 

rappi

アラビア文字は全く分からないですね。
文字がデザインに見えてしまいます。^^;
タジン鍋、なぜが家にもありますが、ここ由来の品なんですね。
料理が美味しく仕上がる、優れものの鍋ですよね。^^
by rappi (2011-11-09 12:30) 

ライムグリーン

>rappi 様 私も目がチカチカしました(笑)。
タジン鍋は日本で人気があるみたいですね^^
しかも、本家よりも日本で売っている物の方が、
蓋がガラスで中が見えるとか、レンジOKとか
便利な機能がいろいろ付いていて使いやすそうです・・・。


by ライムグリーン (2011-11-11 05:12) 

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